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眼瞼下垂手術

まぶたが下がって見にくい、疲れる
…これらの症状の改善に、まぶたを上げる手術を行います。

眼瞼下垂の手術は 健康保険適用 の手術です

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂」は、上まぶた(眼瞼)が下がって瞳孔を覆うようになり、ものが見えにくくなる病気です。
正確には、目を開いたときに上まぶたが正常の位置(黒目の上縁が少し隠れる程度の高さ)より下がっている状態を言います。これは、まぶたを持ち上げる働きをしている眼瞼挙筋やミュラー筋という筋肉が何らかの理由でうまく働かないためで、両目の場合もあれば片目の場合もあります。

 

黒目にまぶたがかぶさるために実際に見づらくなるだけでなく、目が細くなるため眠たそうに見える、まぶたを上げるのをカバーするために額に力が入っておでこにシワが寄る…といった外見的な問題に加え、おでこや首、肩の緊張が続くことにより頭痛・肩こり・自律神経失調症などを引き起こしている場合もあり、最近テレビなどのメディアでも取り上げられることが多くなり注目されています。
当院ではまぶたの手術を行うことにより、眼瞼下垂によるこれらの症状の改善に取り組んでいます。  

 

 

こんな症状の方は眼瞼下垂かも?

  • まぶたが重く感じる、目が開けにくい
  • 視野が狭くなった
  • 目を開ける時におでこにシワが寄ったり、まゆ毛が吊り上がった状態になる
  • 周りの人から眠たそうだと言われる
  • 肩こりや頭痛、首の痛みが続いている
  • 右と左で目の開き具合に差がある

眼瞼下垂の方の特徴

まぶたを持ち上げるために眼瞼挙筋の代わりにまゆ毛を上げる筋肉を使うため、まゆ毛が持ち上がり、それに伴っておでこに太いシワが寄る。

まぶたのかぶさらない視野の下の方で物を見ようとするため、アゴを上げて頭を後ろに倒すような姿勢をとり、下目づかいで物を見る。

眼瞼下垂の種類

生まれつきまぶたが下がっている状態である「先天性眼瞼下垂」と、もともと普通にまぶたが開いていた人が徐々にまぶたが下がってくる「後天性眼瞼下垂」があります。 後天性眼瞼下垂の原因は、① 加齢、②ハードコンタクトレンズの長期使用、③白内障などの目の手術の合併症…などがあります。
当院では、このうち後天性眼瞼下垂でとくに見にくさなどの機能障害を生じておられる方を治療の対象とさせていただいております。
※先天性眼瞼下垂の患者様や、機能面よりも美容的な意味合いが強い状況であると判断される患者様の場合は、当院では手術の対応をしておりません。このような患者様には、ご相談の上、必要があれば適切な施設をご紹介させていただく場合があります。

当院の眼瞼下垂手術のポイント

①日帰り手術

まぶただけの部分麻酔で、約20〜30分と短時間で終了する手術ですので、日帰りで手術が受けられます。
翌日から運転や事務仕事などはできますので、お仕事や生活への影響を最小限にとどめ、負担の軽い手術が可能です。

②画期的な炭酸ガスレーザーで出血・腫れの少ない手術

当院では、まぶたの手術には最新の炭酸ガスレーザーを使用しています。
目のまわりの組織は血管が豊富なため、通常のメスによる手術では出血が多く、術野が見にくくなるため手術がやりにくく時間がかかってしまいます。これに対し炭酸ガスレーザーは、レーザーで血管を凝固止血しながら病変部を選択的に切開するため、メスの代わりに組織の切開・切除に使用することで出血を極力抑え、術野の視界を良好に保ったままの手術が可能となり、手術時間が大幅に短縮されます。またメスでの手術に比べ、一般的に術後のまぶたの赤み・腫れもより軽度で済む傾向にあります。

③手術用顕微鏡を使用したていねいな操作

まぶたの手術は一般的に直視下(顕微鏡を使わず手術部位を直接目で見ながら手術を行うこと)で行われることが多いのですが、当院ではまぶたの手術にも手術顕微鏡を使用して行います。組織を拡大して詳細に観察しながら手術を行うことで、筋肉や血管など組織の見極めが正確になり、白内障手術などと同じレベルでの繊細で丁寧な手術操作が可能となりますので、不必要な組織の損傷や無駄な出血を極力抑えた、患者様にとってより負担が少なく仕上がりの良い手術を提供させていただきます。

④保険での診療が可能

当院では、美容目的だけの手術は行っておりません。まぶたがかぶさることによって視力低下や視野が狭くなっているなどの機能的な障害を引き起こしている患者様についてのみ治療をさせていただいておりますので、“機能障害を伴う「病気」に対する治療“という観点から、当院での眼瞼下垂の治療費用には健康保険が適応されます。

眼瞼下垂の手術法

局所麻酔下で約20~30分程度の手術です。
最初にまぶたにする麻酔の注射以外は、痛みはありません
炭酸ガスレーザーを用いますので、手術中の出血もほとんどありません。
約1週間後に抜糸を行います。

 

眼瞼下垂手術の流れ

手術の申し込み

  • 手術前の状態を確認するために、視力・眼圧・屈折検査・視野検査などの眼の検査と、血液検査を行います。
  • 診察・問診などの結果、眼瞼下垂の手術の適応があるか判断致します。
    ※当院の眼瞼下垂手術は美容(整容)目的ではありません。
    患者様がご希望された場合でも、手術適応と判断されない場合もあります。
    あくまで機能回復を目的とした手術であることをご理解ください。

手術

  • 指定された時間にご来院いただきます。
  • ゆったりとした楽な服装でお越し下さい。(前開きのものが良いです)
  • 当日はきれいに洗顔し、お化粧はしないでお越しください。
  • 朝食・昼食は普段通りにお召し上がり下さい。ただし昼食は12時までにお済ませ下さい。
  • 他院から処方されている飲み薬は、普段通りお飲み下さい。

手術後

  • 手術後は眼帯をしますので、車の運転はできません。
  • 夕食後から抗生物質の内服を始めていただきます。
  • 痛み止めが処方されますので、痛みが気になる場合は服用してください。
  • 手術当日は、入浴・洗顔はできません。
  • 万が一出血が見られた場合は、眼帯の上からまぶたを10~20分程度圧迫してください。

手術翌日

  • 眼帯を外し、診察とキズの消毒を致します。診察後は眼帯はしません。
  • 点眼薬、眼軟膏を開始していただきます。
  • 診察して問題がなければ、入浴・洗顔できるようになります。
  • 仕事復帰については医師にご相談下さい。

手術1週間後

  • 術後1週間程度で抜糸を行います。
  • 目の周りのお化粧は、抜糸後とくに問題なければ可能です。
  • ソフトコンタクトレンズはこの頃より装用可能です。
    ハードコンタクトレンズは眼瞼下垂再発のリスクがあるため医師にご相談ください。
  • 仕事復帰については医師にご相談下さい。

眼瞼下垂手術の費用(保険適用)

全額健康保険適応 1割負担の方 約12,000円(片眼)
3割負担の方 約22,000円(片眼)

※費用は個人差があります。上記金額は手術のみの大まかな目安としてお考え下さい。

※手術の方法によって、3割負担の患者様では上記よりも費用が安くなる場合があります。

眼瞼下垂手術に関するQ&A

Q.手術は痛いですか?

A.はじめにまぶたに部分麻酔の注射を行いますが、30ゲージという太さの極めて細い針を用いて行いますので、通常麻酔の際の痛みが問題になることはありません。さらに、手術は最初にしっかり麻酔を効かせて短時間で行いますので、手術中の痛みはほとんどありません。

Q.手術後の痛みはありますか?

A.手術の当日は、まぶたに若干の痛みがあることが普通です。術後は痛み止めの内服薬を処方致しますが、飲まないで済む患者様も多くいらっしゃいます。我慢できないほどの痛みはないと思われます。

Q.どのくらいの期間腫れますか?

A.術後1週間くらいの間はそれなりにまぶたの腫れが目立ち、また抜糸まではキズ口に糸が残っていますので糸の縫い目も目立つ状態です。1週間後に抜糸した後は、縫い目がなくなりまぶたの腫れもだいぶ目立たなくなることが普通です。
炭酸ガスレーザーを使用しての手術では、一般的に通常のメスを使っての手術よりは術翌日からまぶたの腫れが軽く済み、腫れがひくのも早い傾向があります。

Q.術後に気をつけることはありますか?

A.術後のまぶたの腫れが強くなるとそれだけ腫れが引くのに日数を要しますので、はじめの2~3日はなるべく腫れがひどくならないように安静にして、可能であればまぶたの周りをアイシングすることが勧められています(氷で冷やすなど)。

Q.キズは残りますか?

A.厳密にはキズは残ります。ただし実際上は、ほとんど目立たなくなると言って良いと思います。術後1週間目の抜糸後にはキズは少し目立たなくなり、術後2週間もするとかなり気にならなくなることが普通です。また、術後日が浅くキズが目立つ時期でも、目を開いている時はキズは二重の奥に隠れて見えませんので、キズが外から見えるのは目を閉じている時だけとなります。通常、キズの赤みが完全に消えるには術後6か月程度を要します。

Q.車の運転・仕事・運動はいつごろからできますか?

A.車の運転は、手術翌日の診察で眼帯をはずしてからは可能です。事務作業のようなお仕事は、やはり手術翌日からしていただいて問題ありません。力仕事や運動などについては、まぶたの腫れが落ち着く術後2週間くらいまでの間は控えていただいた方がベターです。患者様の状況によっても異なりますので、詳しくは医師にお尋ね下さい。

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