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白内障手術

経験と実績に裏打ちされた確かな技術で、
「スピーディー」かつ「痛みのない」手術を提供します。

白内障手術の概要

白内障の手術費用

全額健康保険適応 1割負担の方 約15,000円(片眼)
3割負担の方 約45,000円(片眼)

※費用は個人差があります。上記金額は手術のみの大まかな目安としてお考え下さい。

当院の白内障手術の5つの特徴

1.痛み・負担の少ない短時間の手術

豊富な手術経験に基づく熟練のテクニックと最新の手術方法により、できる限り痛みのない、より短時間での手術を心掛けております。
通常の症例であれば、手術は5~10分程度で安全に終了します。
手術に使う麻酔は点眼薬による局所麻酔のみですので、麻酔の注射等は行いません。
また、出血の少ない方法で手術を行いますので、心疾患・脳梗塞等の既往や透析中などの理由で血液をサラサラにするお薬を使用していらっしゃる患者様でも、原則的に手術に際してお薬を中止していただく必要はありません。

2.幅わずか2.4mmの小さな傷口

当院では、黒目と白目の境目の部分に幅2.4mmというごく小さな切開創を作成して手術を行います。傷口は非常に小さいため通常は縫わずに自然にふさがりますので、手術直後から傷の痛みや違和感はほとんど無く、また術後に傷痕が残るようなこともありません。
傷口を小さくできることで、出血・痛みが少なくなる、術後の乱視発生のリスクが抑えられる、傷の回復自体が早くなる…などのメリットが多く、より早期に社会復帰いただくことが可能となっております。

3.一流メーカーの眼内レンズを使用

当院で使用する眼内レンズは、国内外の一流メーカーによる最新の機種を選択しております。
また、乱視の強い患者様には、乱視矯正機能を有した特殊な眼内レンズ(トーリック眼内レンズ)を使用する場合もあります。
より質の高い見え方をご提供させていただくために、これらのレンズの中からどのようなものを使用するか、手術前に患者様とよくご相談をさせていただき、お一人お一人のライフスタイルに合わせたレンズの種類と度数の選択をさせていただく、オーダーメードの手術となっております。

4.豊富な実績で、難症例にまで幅広く対応

一口に白内障と言っても、その状態は患者様によって千差万別です。
普通の程度の白内障であれば手術は通常短時間で安全に終わりますが、特殊な状態の白内障の場合は手術そのものの難易度が高く、また合併症発生のリスクも増えますので、手術には通常よりも時間がかかり、高度な技術と経験が求められます。そのため、一般にそのような難しい白内障の場合には手術に対応できる施設も非常に限られて参ります。
ご高齢で目の造りが弱くなっている、白内障が極度に進行している、緑内障を合併している、ぶどう膜炎を起こしたことがある、近視が強い、アトピー性皮膚炎を合併している、打撲やケガなどの外傷後、先天性の白内障、糖尿病や目の炎症のせいで瞳孔が開きにくい・・・、こういった患者様は、白内障手術の際に合併症を起こしやすい難症例です。
当院院長は、これまで地域の中核病院において周辺地域の先生方からこういった一般の白内障手術施設では対応の難しいような難症例の手術を数多くご依頼いただき、その治療に力を尽くして参りました。その豊富な経験から、当院では通常の白内障症例はもちろんのこと、進行してしまった重症例や特殊な状態で手術の難しい白内障の患者様にも幅広く対応をさせていただくことが可能です。
他の医療機関様で手術を断られたような重症例の患者様にも、視力改善が望めるような場合には出来る限り対応をさせていただいております。
白内障でお困りの方・手術の相談などを希望される方は、ぜひ一度ご相談下さい。

5.万が一の合併症にも安心の対応

近年の飛躍的な技術の進歩に伴い、白内障手術は成功率の高い安全な手術(成功率99%以上)と言われるようになりました。しかし、残念ながら少ない頻度ではありますがどうしてもある一定の確率で通常通りに手術が行えない場合もあるのが事実です。
とくに、水晶体嚢破損チン小帯断裂といった合併症は一定の確率で起こりうるもので、これらが生じると水晶体が目の奥の方(硝子体腔と言います)へ落下してしまうため、これを摘出するために硝子体手術という特殊な手術が必要となります。
一方、非常に稀なことではありますが、手術後に目の中に細菌の感染を起こしてしまう場合(細菌性眼内炎)や、目の中に大出血を起こすこともあり(駆逐性出血)、こういった場合にも、失明を回避するために緊急で硝子体手術を行う必要が出てきます。
硝子体手術は特殊な設備を備えた高度専門施設でしか行うことができません。
当院院長は硝子体手術の豊富な実績があるため、院内には大学病院と同等レベルの手術設備を備えております。そのため、もしこのような合併症が起きた場合にも、わざわざ遠方の専門施設に転院いただくようなことは必要無く、当院で最後まで硝子体手術を含めた十分な対応をさせていただくことが可能です。
「治療は最後まで責任を持って…」、それが当院の白内障手術のモットーです。

白内障手術について、患者さまからよくいただくご質問を「白内障Q&A」にまとめました。手術をお考えになる上でのご参考になさってください。

 

白内障手術の流れ

手術準備

手術は仰向けに寝ていただいた状態で行います。
まず、眼の周りと眼の表面を消毒します。
その後、お顔の上に清潔な手術用シーツをかけ、さらに眼の周りにバイ菌除けのシールを貼ります。そして、眼を開いていていただくための器械をまぶたに当てて、準備完了です。

麻酔

麻酔は全身麻酔ではなく、手術をする眼だけに効かせる局所麻酔(部分麻酔)です。
当院では麻酔は注射ではなく点眼麻酔のみで行いますので、麻酔による痛みはありません。

手術

手術は、とくに問題が無い方では通常5~10分程度で終了します。
眼科手術用の顕微鏡を使って行いますので、手術中は上からまぶしい光が当たりますが、まぶしさには徐々に慣れてきます。
手術中は、少し眼を触られる感じや、上から乾燥予防の水がかかる感じはありますが、痛みはほとんどありません。
大変細かい操作をしておりますので、手術中はなるべく眼をキョロキョロ動かしたりお身体を急に動かしたりなさらないように気をつけて下さい。
局所麻酔ですので手術中は意識がはっきりしており、耳も聞こえて、お話しをなさることも可能です。動きたいときや何か不具合のある場合には、我慢せずいつでもドクターにお声をおかけ下さい。
手術が終わりましたら、眼帯を装着して回復室へお戻りいただきます。

手術の合併症について

白内障手術では、術中・術後に以下のような合併症が生じる可能性があります。
この内、出血や感染など術後の見え方に大きな影響を及ぼすような合併症は実際には極めて稀なものですので、通常はあまりご心配いただく必要はありません。
それ以外の一般的に起こりうる合併症のほとんどは、普通適切な治療を施すことにより対応が可能ですので、どうぞご安心下さい。
詳しくは、担当の医師またはスタッフにお気軽にお尋ね下さい。

1.水晶体嚢破損・チン小帯断裂・水晶体の落下

水晶体嚢破損(または後嚢破損とも呼びます)
水晶体は水晶体嚢という薄い透明な膜で出来た袋に包まれています。手術では水晶体嚢の中身だけを吸い出すのですが、手術中にこの水晶体嚢の後ろ側の部分(後嚢)が破れてしまうと、水晶体の中身が目の奥の方(硝子体腔と呼びます)に落下してしまいます。
チン小帯断裂

チン小帯とは、水晶体の全周をまわりから支えて固定している無数の非常に細かな線維状の組織です。これが手術中に大部分切れてしまうと、水晶体を十分に固定できなくなり水晶体全体が丸ごと目の奥の方(硝子体腔)に落下してしまいます。

水晶体の落下

手術中に水晶体嚢破損やチン小帯断裂が生じて水晶体の中身や水晶体全体が硝子体腔に落ちてしまった場合には、落下した水晶体を摘出・除去し、その上で眼内レンズを特殊な方法で適切な位置に固定する手術(眼内レンズ縫着術)が必要になります。
これにより、術後は通常の白内障手術と同様の仕上がりとなり、同じように良い見え方を得ることができるようになります。
この手術を行うには硝子体手術という専門的な技術が必要になることが多いのですが、当院院長は硝子体手術の豊富な実績があるため、このような場合にも最後まで責任を持って対応をさせていただくことが可能です。

2.出血

手術中あるいは手術後に突然目の奥の動脈から急激な出血を生じることがあり、駆逐性出血と呼ばれます。手術中に血圧が上がった場合、強く緊張した場合、咳き込んだ場合などに起きやすいと言われています。頻度は極めて稀ですが(発生頻度10,000例に1件程度)、生じた場合は高度の視力障害が残ります。少しでも視機能を回復するために、硝子体手術を行って眼内に溜まった血液を出来る限り取り除くような治療を行う場合があります。

3.感染

手術の際には目の消毒を十分に行い、また完全に滅菌された器具を使いますが、極めて稀に手術の際の傷口から目の中に細菌が侵入し、眼内で細菌が増殖して強い炎症を起こすことがあり、細菌性眼内炎と呼ばれます。極めて稀ですが(発生頻度2,000例に1件程度)、失明に至る可能性が高く、緊急に硝子体手術を行って眼内の細菌を除去・洗浄する必要があります。しかし、再手術を行っても視力の回復が得られないこともあります。

4.眼圧上昇

術後の炎症や出血、あるいはもともとあった緑内障の悪化などが原因で、眼圧が高くなることがあります。多くの場合、点眼や内服治療でコントロール可能ですが、まれに緑内障の手術が必要になることがあります。

5.黄斑浮腫

手術後の炎症の影響で眼底の網膜の中心部(黄斑部)に水が溜まってむくんでくることがあります。(水が溜まってむくむことを浮腫と呼びます。)
抗炎症薬の点眼を術後に使用することで発症を出来る限り予防していますが、生じてしまった場合には術後の視力回復の妨げとなる場合があります。

6.後発白内障

手術の時に残しておいた水晶体の袋(水晶体嚢)が、術後数ヶ月~数年経過して後から濁ってくることがあります。
比較的高頻度に見られる合併症ですが、もし生じた場合には当院では外来でのレーザー治療により痛みもなく簡単に濁りを取り除くことが可能です。

7.屈折度数の誤差

術後の屈折度数(近視や遠視、乱視の度数)が術前の予想値からずれることがあります。とくにもともと近視の強い方などでずれやすく、度数のずれがあまり大きい場合には、稀に眼内レンズを取り替える手術をすることがあります。

8.水疱性角膜症

角膜の内皮細胞がもともと少ない場合には、手術後に角膜が濁ってしまう場合があり、水疱性角膜症と呼びます。極めて重症の場合には、角膜移植手術が必要になることがあります。

手術後の見え方について

若い方の水晶体は、厚さが厚くなったり薄くなったりすることで遠くにも近くにもピントを合わせて見ることが出来ますが、白内障手術で入れる眼内レンズは厚さが変わらない素材のためピントを調節する力がなく、術後のピントは一カ所にしか合いません(単焦点)。
そのため手術後は、ピントが合わない距離のものを見るときには、通常メガネによる矯正が必要になります。
「眼内レンズの度数」によって手術後にピントの合う距離を調節することができますので、通常、術後のピントを遠くに合わせるか近くに合わせるかを決めて、それに合った度数の眼内レンズを入れることになります。

① ピントを遠くに合わせた眼内レンズを入れた場合
・・・遠くはメガネ無しでだいたい見えるようになりますが、手元を見るときにぼやけますので(新聞や本などを見るとき)、手元用のメガネ(いわゆる老眼鏡)が必要になります。

② ピントを近くに合わせた眼内レンズを入れた場合
・・・手元はメガネ無しでだいたい見えますが、遠くを見るときはピントが合いませんので(車の運転など)、遠く用のメガネが必要になります。

一般的には裸眼で遠くがよく見えた方が良いと思われる方が多いため、ピントを遠方に合わせた眼内レンズを入れさせていただくことが多いですが、もともと遠くと近くのどちらにピントの合う目であったか?、左右の度のバランス、生活スタイル、車を運転なさるか?、職業上の理由・・・などによって患者様ごとにご事情やご希望が異なりますので、挿入する眼内レンズの度数をどのように合わせるかについては、手術前に医師またはスタッフとよくご相談下さい。

手術を受けられた後は、目の度数が変わってほとんどの方で手術前に使用していたメガネは合わなくなりますので、通常手術後1~2ヶ月経って目の度数が安定したらメガネの合わせ直しを行います。

手術後の最終的な視力の改善度合いは患者様によって異なります。
白内障以外にも目の病気を合併していらっしゃるような場合は、十分な視力の改善を得ることが出来ないこともあります。
また、視力の改善に要する日数も患者様の状態によって異なります。難症例で手術に時間がかかったような場合には、術後の炎症も強く出ますので、回復にもその分余計に時間がかかるのが普通です。

最後に・・・

白内障手術について、ここまで当院での一般的な内容を説明させていただきました。 しかし実際は患者様それぞれで状態は少しずつ異なります。そのため一般的な内容だけでは不十分な患者様ごとの状況に即した部分につきましては、実際の診察の際に主治医またはスタッフから追加の説明をお受けになって下さい。

ご不明な点などございましたら、遠慮無く医師またはスタッフにご相談下さい。

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